「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」
面白かったですよ!
多分にファンタジーになっていたティム・バートン版から原点回帰でグッとリアルになって、地球が「猿の惑星」に至る過程を描いています。
何しろお話が良く作られていて、最後まで飽きさせない展開でした。
まぁあざといといえる伏線もいろいろあって、実験台の猿の知能を向上させてしまったアルツハイマーの特効薬が、最初は注射してたのがグレードアップしたら他の猿にも吸わせたり人間に感染させる為に気体での吸入になっていたり、隣に住む嫌なヤツがパイロットだっていうから何故かな〜と思っていたら、最後にその設定が人類絶滅に一役買うし。
ん〜でもかつての「猿の惑星」シリーズは飽くまでリアルなサイエンスフィクションだったから面白かったので、このアプローチは正しいのだと思いました。
こうしてみると猿の惑星シリーズの主役はやっぱしシーザーなんですねぇ。奥さんになるコーネリアスはチラッとしか出てこなくて、次作? からの展開に注目ですねぇ。
バートン版には不満タラタラだったのだけれど、今回はCG猿の惑星もアリなのかな〜と思いました。
「アバター」や古くは「ゴジラ」の時も思ったのだけれど、異形の物が人類をやっつけていく光景を見ているとワクワクしてくるのは何故でしょうか、オレだけかな?
人間て自然界から見れば身勝手でズルイ存在ですからねぇ。っていうか自分も人間の一員のクセに、って突っ込みが聞こえてきそうですが。
んでもオイラ1984年の「ゴジラ」観た時も、ゴジラが都会を壊していくの見て「ヤレヤレやっちまえぇ〜」って涙流して応援してましたから。社会に恨みでもあるんですかね(苦笑)
本作はかつてのシリーズ5作品の中で第4作の「征服」のリメイクな作品でしたけど、充分楽しめました。
んでもやっぱしあ〜の第1作の怖さ&ラストの衝撃を再現するのはもう出来ないんだろうなぁ、とも思いました。